生後3ヶ月の女の子を殴り父親逮捕。

理由は、泣き止まないことにストレス。

ニュースを見て、胸が締めつけられるような気持ちになった。

赤ちゃんは泣くもの。それは頭ではわかっていても、現実には想像以上にしんどい。

ネットの声を見てみると、

• 「小さくて可愛い我が子に何をするんだ」

• 「子育てが苦手ならそういうことをするな」

• 「子どもは泣くもの」

といった意見が多く寄せられていた。

たしかに、赤ちゃんに暴力をふるうことは許されない。どんな理由があっても、言い訳にはならない。

でも、正直なところ、僕はこういう事件を「他人事」とは思えなかった。

泣き止まない赤ちゃんに、僕は追い詰められた

僕にも0歳の息子がいる。妻が上の子を寝かしつけている間、僕が息子を抱っこしていた。

でも、泣き止まない。どれだけあやしても、抱っこしても、顔を真っ赤にして泣き続ける。

「俺が抱っこすると、なんでこんなに泣くんだ……?」

「妻が抱っこすれば、泣き止むのに……」

何をしても泣き続ける赤ちゃんを前に、僕は無力感でいっぱいになった。

最初は「大丈夫、落ち着け」と自分に言い聞かせていた。

でも、次第にその泣き声が頭の中をかき乱して、イライラし始めた。

「もう無理だ……!」

そう思ったとき、ふとニュースで見たような事件が頭をよぎった。

「この父親も、こんなふうに追い詰められていたのかもしれない」と。

もちろん、僕は手を出さなかった。

でも、もし何の対処法も持たずに、ずっとこの状況が続いていたら?

自分だって、いつか限界を超えていたかもしれない。

どうすれば感情に飲み込まれないか?

僕が追い詰められたとき、何をしたかというと「爆音で音楽を聴いた」。

EDMやラップをイヤホンで流しながら、赤ちゃんを抱っこする。

すると、不思議と気持ちが落ち着いてきた。

泣き声に支配されずに済むし、リズムに乗ることで体がリラックスする。

他にも、妻と「お互い限界のときは必ず交代しよう」と決めた。

以前は「親なんだから、泣き止ませるまで頑張らないと」と思っていたけど、無理なときは無理。それを認めることで、気持ちが楽になった。

そして何より、「赤ちゃんが泣くのは、僕を拒絶しているわけじゃない」と知ること。

僕の息子は、今まさに『パパみしり』の時期。

母親のほうが安心できるから泣く。それだけのことだった。

でも、それを知らなかったら、「自分は父親失格なんじゃないか」と思い詰めて、ますます追い詰められていたと思う。

泣き止まない赤ちゃんにイライラするのは、誰でもありえる

今回の事件の父親も、きっと「まさか自分がこんなことをするなんて」と思っていたのではないか。

彼を擁護するわけではない。でも、「子どもに手を出すなんて信じられない」と突き放すだけでは、また同じような事件が起きるだろう。

大切なのは、イライラする自分を責めるのではなく、「どう対処するか」を知ること。

• 赤ちゃんの泣き声から距離を取る(安全な場所に寝かせて、一度その場を離れる)

• 音楽を聴くなどして、自分の気持ちを切り替える

• 「泣くのは当たり前」と言い聞かせ、赤ちゃんを拒絶しない

• 夫婦で「無理なときは交代する」と決める

どんなに愛しい我が子でも、育児はしんどい。

でも、そのしんどさを1人で抱え込まないことが、虐待を防ぐ第一歩になるのではないかと思う。

「泣き止まない赤ちゃんがしんどい」と感じたら、それはあなたが悪いわけじゃない。

でも、その気持ちに支配されてしまう前に、何かできることがある。

僕も、今まさにその最中。

だからこそ、同じように悩む人がいたら、「1人じゃないよ」と伝えたい。